日本ベトナム交流センターについて
1986年のドイモイ政策の導入以後、ベトナム経済は急速に発展を遂げてきました。利潤追求を否定した社会主義的計画経済から、利潤追求を肯定した市場経済への移行は、ベトナムという国を大きく一歩踏み出したといえます。
日本との関わりから言えば、2003年11月に日越投資協定が発効するなど、貿易や投資等において、更に前進し、日本からの旅行者も増加の一途をたどっています。
ベトナムにとって日本は、輸出入総額において最大規模の貿易国となっており、今後、益々、両国間での相互理解に基づく友好や各種交流が活発化していくでしょう。
日本ベトナム交流センターは、今後ベトナムの発展と、日本との更なる人材・経済交流を鑑み、次に掲げる諸活動を通じ、ベトナムと日本の架け橋となるべく、特定非営利活動法人としての活動に邁進していきます。
関係各級機関の多大なるご理解とご協力をお願いいたします。
経済発展に伴い、文化水準も向上してる昨今のベトナム事情において、日本ベトナム交流センターではスポーツ文化振興に焦点をあて、ベトナムにおけるスポーツ振興基本計画に即し、その普及に対しての協力・企画提案などを第一に活動を進めてまいります。
現在のベトナム国家スポーツ振興計画では、サッカーを除き、オリンピックにおいてメダル獲得が可能な個人競技に特に力を注いでいます。政府機関であるスポーツ・文化省(特にベトナム・ホーチミン市スポーツ総局)との連携を密接にし、指導者の派遣・選手及び指導者の日本への招聘等を軸に活動を行っています。
各種スポーツ競技の普及・振興活動を通じ、日本国民にベトナムの現状を理解していただき、多くの声がベトナムに届くよう側面からも支援し、両国国民の相互理解を深める活動も同時に行っています。
そして、各種スポーツ競技の発展がベトナムの子供たちに夢を与えることを望んでいます。
ベトナムと日本との関係は、今後、一層深いものとなって行くでしょう。貿易や投資といった経済面での実績と繋がりはもとより、東南アジアの枠を超えて、更にベトナムは発展を遂げ、日本の発展にも大きく寄与する国として成長していくと思われます。
日本ベトナム交流センターとしては、日本とベトナムの各分野での関係が益々深化していく中で、その基本でもある人材交流を最重要課題として捉え、両国間においてその活動を支えていきます。
少子高齢化が叫ばれて久しい日本で、その労働力不足が大きな社会問題となっています。すでに諸外国からの労働力に頼らざるを得ない日本において、日本人気質にも似た勤勉な国民性をもつベトナム人の労働力は、今にも増して、将来の日本経済活動において重要な位置を占めていくことでしょう。ただ、やみくもに外国人労働力に頼るのではなく、文化や言葉の壁など、様々な問題を解決して、よりよい関係を築きあげるためにも、日本ベトナム交流センターでは、これまでの経験則を活かし、その役割を担うNPO法人として、機能しなくてはならないと考えています。
今後、ベトナムの政府または国営会社と連携し、同時に日本との提携関係にある各種学校等とも連携協力し、日本語教育や必要とされる技術の習得など、日本での円滑で円満な人材交流に寄与してきます。
多くのベトナム人が日本に在留していますが、ベトナムという国の認識や、ベトナム人についての理解は、まだまだ充分とはいえない中で、私たちは、日本とベトナム両国、両国民が、さらに相互理解し、摩擦や問題の少ない友好関係が築かれていくことを切に望んでいます。